후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(三)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(三)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 312,452자 · 628화면
焦躁の気を眉にあつめて、不落の敵城を見つめたまま、独り沈思していると、吹雪を衝いて、陣へたどり着いた早打ちがあった。
「河内の張楊は、呂布と交誼があるので後詰して、呂布を助けんと称し、兵をうごかしました。ところが手下の楊醜が、たちまち心変りして張楊を殺し、その軍を奪ったところから大混乱となり、軍の固と申す者が、またまた、張楊の讎といって、楊醜を討ち殺し、人数をひきいて、犬山方面まで動いて参りました」との注進であった。
曹操は、折も折と、
「捨ておけまい。史渙、そちの一部隊を、犬山にあてて、固を打ち取れ」
と、すぐかたわらの大将史渙にいって、万一に備えさせた。
史渙の隊は、雪を冒して、犬山へ向った。――曹操の心は、いよいよ晏如たり得ない。冬は長い。実に冬は長いのである。明けても暮れても大陸の空は灰色に閉じて白いものを霏々と舞わせている。
「こう城攻めも長びいては、必ず心腹の患いが起きるだろう。曹操の武力を侮り、後方に小乱の蜂起するは目に見えている。しかも都の北には、西涼の憂いがあるし、東には劉表、西には張繍、おのおの、虎視眈々と、この曹操が脚を失って征途につかれるのをうかがっているところだ……」