일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しぶえちゅうさい

渋江抽斎

森 鴎外

森 鴎外의 渋江抽斎(しぶえちゅうさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,525자 · 334화면

아오조라 문고

六月十四日には母寿松が五十五歳で亡くなった。十一月十一日には妻定が離別せられた。十二月十五日には二人目の妻同藩留守居役百石比良野文蔵の女威能が二十四歳で来り嫁した。抽斎はこの年二十五歳であった。

わたくしはここに抽斎の師伊沢氏の事、それから前後の配偶定と威能との事を附け加えたい。亡くなった母については別に言うべき事がない。

抽斎と伊沢氏との交は、蘭軒の歿した後も、少しも衰えなかった。蘭軒の嫡子榛軒が抽斎の親しい友で、抽斎より長ずること一歳であったことは前に言った。榛軒の弟柏軒、通称磐安は文化七年に生れた。怙を喪った時、兄は二十六歳、弟は二十歳であった。抽斎は柏軒を愛して、己の弟の如くに待遇した。柏軒は狩谷※(「木+夜」、第3水準1-85-76)斎の女俊を娶った。その次男が磐、三男が今の歯科医信平さんである。

抽斎の最初の妻定が離別せられたのは何故か詳にすることが出来ない。しかし渋江の家で、貧家の女なら、こういう性質を具えているだろうと予期していた性質を、定は不幸にして具えていなかったかも知れない。

定に代って渋江の家に来た抽斎の二人目の妻威能は、世要職におる比良野氏の当主文蔵を父に持っていた。