후리가나로 읽는 일본 고전
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しぶえちゅうさい
渋江抽斎
森 鴎外의 渋江抽斎(しぶえちゅうさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,525자 · 334화면
貧家の女に懲りて迎えた子婦であろう。そしてこの子婦は短命ではあったが、夫の家では人々に悦ばれていたらしい。何故そういうかというに、後威能が亡くなり、次の三人目の妻がまた亡くなって、四人目の妻が商家から迎えられる時、威能の父文蔵は喜んで仮親になったからである。渋江氏と比良野氏との交誼が、後に至るまで此の如くに久しく渝らずにいたのを見ても、婦壻の間にヂソナンスのなかったことが思い遣られる。
比良野氏は武士気質の家であった。文蔵の父、威能の祖父であった助太郎貞彦は文事と武備とを併せ有した豪傑の士である。外浜また嶺雪と号し、安永五年に江戸藩邸の教授に挙げられた。画を善くして、「外浜画巻」及「善知鳥画軸」がある。剣術は群を抜いていた。壮年の頃村正作の刀を佩びて、本所割下水から大川端辺までの間を彷徨して辻斬をした。千人斬ろうと思い立ったのだそうである。抽斎はこの事を聞くに及んで、歎息して已まなかった。そして自分は医薬を以て千人を救おうという願を発した。
天保二年、抽斎が二十七歳の時、八月六日に長女純が生れ、十月二日に妻威能が歿した。年は二十六で、帰いでから僅に三年目である。