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にっき
日記
宮本 百合子
14 一九二八年(昭和三年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,758 字 · 118 页
一月二十七日
一月二十八日
一月三十日
○大きな嚔を、午前0時半にした。
○アンネットとシルヴィのつづき「母と子」とを読む。
○食欲普通になり始めた。然し、おナカじき一杯になる。
一月二十七日(金曜)
きのう、稽古をしたのが大分こたえたと見えて工合わるし。ひどい顔の色、閉口して一日床に居た。
余り本をよまず、寧ろよまされぬ。
一月二十八日(土曜)
エフゲーニア・ミハイロヴナの稽古、Y一人。自分聞いているだけもうんざり。
今朝、辛いのを堪え、起き、Yに助けられ、すっかり身仕度をして、橇にのり、アレクサンドロフスキー・サード〔アレクサンドロフスキー公園〕へ出かけた。久しぶりで戸外の空気をかいで、いい心持!
ロシアの冬は、戸外散歩をよくしないと、一年居るうちに、すっかり白髪になってしまいそうだ。室内の空気が、それ程わるい。こちらの人、よく「新鮮な空気を吸いに出る」と、全くいうわけなり。自分皮膚が凋み、額など小皺が出た。
一月三十日(月曜)
○赤髭の、気のよい、甲斐性なきトッチャンらしいカリドール〔正しくはカリドールヌイ、ホテルなどの廊下にいる給仕〕、自分郊外に住んで居て大きな家があるから夏来いと云う。