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にっき
日記
宮本 百合子
14 一九二八年(昭和三年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,758 字 · 118 页
十二月二日
うんと女が居る。待つ。ニグロのようになって出て来て花やを見る。青いもの室になくてやりきれないからだ。2р50で一つ見つけ、買うか買わぬか? そのままクスタリヌイで95のレースを人形の下じきのために買い、戻り、鉢を買う。それから、コミッスィオンヌイ・マガジン〔古道具屋〕に入って何かYのお祝いにないかさがす。ない。だが見ているうちに灰皿と煙草入を見つけようと思いついて、明日バザール〔市場〕を見るのがたのしみになった。今度の誕生日には自分少し何かのこるものをYに買いたい。そしてそれは純粋なもの――銀、金、宝石なら本もの、そういう感じだ。Yは純粋なものの似合う人間だ。
〔欄外に〕
今日は本当に雪が居坐ったと見えて、白い、公園のところは美しい、美しい。モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)が新粧をこらした、そんなに新鮮なのだ。
旅行記の下拵えを終る。すっかり終る。
月曜から始める。
十二月二日(日曜)
十二時にYのところへ行く。それから小柳夫妻と、ツウェトヌイ・ヴル※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ール〔並木道の名〕のルイノク〔市場〕を見に出かけた。スモレンスキーのように日曜だけ自由商人が出て来る、古物の。