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にっき
日記
宮本 百合子
14 一九二八年(昭和三年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,758 字 · 118 页
五月五日
なかなかやかましい。切符のないものは家族づれでもかえす。赤き広場ではパレードがあった。自分このようなものを見るの始めてだったから、騎兵や、軽砲車がチャリオットのようにとんでゆく様子を面白く思った。看護婦、軍用犬、大小のタンクまで進行した。それからデモンストラーツィヤ〔デモンストレーション〕、殆どダラケて居る程平和な祭だ。
〔欄外に〕
トリブーナ〔見物席〕のところに五時間立って居た。足、いたい。それでもパッサージから家まで歩いた。
自分いかなるメーデーであるかと想い、一寸暖い心持がした。
すべてのストロー※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)ヤ休み、店やすみ、電車終る、通らず。
五月五日(土曜)
秋田さんの出発の夜、Yと二人で出かけ。始め、間違えてオクチャーブリスキー〔駅名、現在のレニングラード駅〕へゆき、プラットフォームまで行って訊き、もう一つの方へかけつける。自分どうもちっと変だと思った。その通り別なステーションであった。秋田さん幾分亢奮し、一人故淋しそうなり。メリー、金、ピリニアク、ユダアの作家の妻、ブラウデ等。あとから若いエスペラントの人が来る。