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にっき
日記
宮本 百合子
14 一九二八年(昭和三年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,758 字 · 118 页
十二月十一日
十二月十三日
クリスマス前の買物の為、ひどいひどい人でお話にならず。ロシアのこの群集は、金と物資が多くて生じる群集ではない。反対に、金と品物とが欠乏して居る為に生じる。クスタリヌイの時計をさがしたがない。обед Yのところ。それからかえりかけたが、午後六時前で、すぐ家へかえる気がせず。芝居広場へ行って第二芸術座の切符を買った。二人の分のサルフィトカ〔ナプキン〕と。クリスマスの飾を見ると歳末を感じる。が実感なし。自分には続いて居る。
〔欄外に〕
スリップのこと。Yに話したら、Yも閉口した。обед をすまして直ぐソコリスキーへ出かけたが、幸アントーシャにはまだ話してなかった由。大悦び、大悦び、失言チンに三留やって来た由。随分きまりのわるかったろうのに行ったところ、又Yらしく、まあよかった。
十二月十一日(火曜)
南旅行のことはやめだ。あとのこと。
芝居のことまとめにかかった、この方が面白い。
十二月十三日(木曜)
仕立屋のところへ行って、それから光子さんの前でココアを一杯のんで、それから第二芸術座へミチキノ・ツァーリストヴォを見にゆく。
期待して居たのだが、演出がただゼイタクで、おもちゃみたいで、クレプキー〔しっかりしている〕にあらず。