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にっき

日記

宮本 百合子

14 一九二八年(昭和三年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,758 字 · 118 页

青空文庫

三月十五日

三月十六日

三月十七日

三月十八日

三月十九日

こちらの女の人随分ナイフでたべる。而も気どりながら。

稽古、三時すぎから六時すぎまで。アホートニキ〔現在のカール・マルクス通り〕からいそぎかえって来たら、誰かが「マロデェツ!」〔でかした〕と叫ぶ。見たら、鳴海さんであった。

三月十五日(木曜)

日本から、Yの訳したチェホフ書簡集が届いた。

三月十六日(金曜)

感想を書き始む

リアリスティチェスキーへツェメントを見に行った。

三月十七日(土曜)

ロシア語の稽古、

ひどい雪解けが始った。

今日天気がいいので、ガローシなしで□ったところが、足がしめってやり切れず。

三月十八日(日曜)

光子来、ノボミルスキーさんからもらった切符で、ルイコフの名に置けるクルブへ行く。テアトラリヌイ〔街路名〕だと云うのになくて、どこか遠いところへ行った。すっかり労働者のクラブで、ロシア語で話した。彼等は単純だ。自由な、いい心を持って居る。大変愉快であった。

三月十九日(月曜)

今日、引こすというクワルティーラを見に行った。やす普しんだが、人間の心持がいいからきっとよかろう。部屋ひろくない。然しあかるいし、さっぱりして居るし、いいと思う。