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にっき
日記
宮本 百合子
14 一九二八年(昭和三年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,758 字 · 118 页
十二月十七日
十二月十八日
Yのところで、Y、『文芸春秋』ばっかりよんで居る。日曜だ、いろいろくしゃくしゃして、自分不機嫌だ。
十二月十七日(月曜)
小柳夫妻パリへ立つ。送る。ひどいモローズ、迚もひどいモローズ! 女の髪の毛は白いし、空気まですっかりくもってしまって居た。自分ステーションから Остоженка までタクシーで来て(Yと)すぐ家へかえった。あまり外寒い故、自分の暖い家がいい心持だ。仕事。
芸術が文化的労作である以上=労働である以上=労働に価するだけ勤勉で能率的でなければうそだ。
十二月十八日(火曜)
起きゴスバンク〔国立銀行〕へゆく。金をとりオストージェンカへおいて、又出かく。家さがしの広告、クリーニングとり。
朝のうちの気温三時頃下降して、ひどい寒さだ。
オストージェンカでYがかえるまで一寸眠った。腰がいたい。八時頃かえって湯たんぷをした。
○作家として自分の生活はナイーブすぎたと思う。
○Yにふざけて明日は病気かも知れないとおどかした。然し独りでは病気してもつまらないから仕事したと思ったら可笑しくて独りで笑った。そしてねながらミカンをたべた。
〔欄外に〕
ミカンをたべる前、日本の精進あげの蓮、きんぴらごぼう、御飯たべたかった。