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にっき
日記
宮本 百合子
14 一九二八年(昭和三年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,758 字 · 118 页
十二月十九日
十二月二十二日
十二月二十三日
十二月十九日(水曜)
殺し、あとで、死んだが故に目前に生存せぬ故に神にする、愚かな人間の心。
十二月二十二日(土曜)
Yの灰皿をかった家へカフスボタンを見に行ったが、やすくてよいのというのはなし。クリスマス前でうり切れだ。モストルグで、ヴェーニヤのドミノを買った。
カーメルヌイにバグローヴィ・オーストロフを見る。これはよい劇だし演出も上手で愉快であった。なかなか面白い。この位面白い新作は沢山はあるまい。未来派的コムポジション、イリュージョン、楽天的テンポ、チルク。メイエルホリドにそうきまりわるがらないですむ芝居だ。この作者ブルガーコフなかなか現代СССРの主な劇作家だ。Дни トルビーニフ〔「トゥルビン家のありし日」〕、ゾイキンの住居、この赤藍色の島、等。
〔欄外に〕
原色をつかった背景、そこへさす赤い光線、紫、赤、三角のつながり。噴火山のグルグル廻る紙細工の愉快な表現。
十二月二十三日(日曜)
イマズをまいてねたからYのところでもよく眠れた。一時頃たべ、自分ぐずぐずしてから、ストラスナーヤへ家を見に行った。今度は迚もパンシオンつきの家など見つからず。