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にっき

日記

宮本 百合子

14 一九二八年(昭和三年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,758 字 · 118 页

青空文庫

四月四日

四月五日

つまり、彼、モー東洋語学校は迚も駄目とあきらめて、最後に、かえる前に行っておこうというつもりで行った。ところが案外出来てもう三年位居る――急に行手がボーとなったところ面白い。ポズニャクがYにサムライ в юбке〔スカートをはいたサムライ〕という名をつけ、自分実にうまいと感心する。こんなよい綽名をつけた人はポズニャクの他になし。

四月四日(水曜)

モヤ、夜ビクトリア・ゲンリホブナのところ、ノボさんが稽古をして呉れる由。

四月五日(木曜)

自分一人、国立銀行へ行った。直き受けとれた。1334

まる山のお爺さんは親切なり。

ベゲテリアンでYを待つ、待つ、待つ。

それから、エリセーフへよって、ビクトリア・ゲンリホブナの見舞、夢の話をきいた。

夜、妹、いつまでもいつまでも下手なピアノを弾いて居る。Y、腹の虫のカンシャクで、まともな口がきけず。自分、今日の新聞から、ラブコル〔労働通信員の意〕その他を切りぬきをする。妹、十一時頃までやって、こんどはタイプライターを打ち始めた。そのとき、女中は台所でミシンで、自分の前掛を縫って、湯をわかす間自分は、家庭労働者の сoюз〔団結〕について話す。