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にっき

日記

宮本 百合子

14 一九二八年(昭和三年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,758 字 · 118 页

青空文庫

七月一日

七月二日

夫婦ものは大抵エンジニアらしいから、これが又СССРらし。話題など、犬のことや古い本のことやナポレオンのことや等々。

七月一日(日曜)一日雨

コンラッドさんのところへ行こうかと思って居たら雨。一日雨。二階のヴェランダに黒服婦人と胃カタル婦人と四人で話す。胃カタル婦人、弟が元よく暮して居たが、今迚もひどい暮しをして居ると話しつつ、涙組んだ。昔の話!

黒服婦人ポルカやワルツを一寸踊った。元気なんだ。自分は盆踊りの踊の手振りをして見せた。(どこの盆踊りだか自分にも見当はつかないが)

一寸散歩す。足がしめる。夕方一人で又出かけ、四角に通りを廻って花をつんで来た。

○自分の室は白と桃色の配色で快い。Yの室は東が好いと云ったのだが狭いし、いやに巨大なウムイワリニク〔洗面台〕が突出したりして居て何だか室のようでなし。十五日に四番があく、それを待つ由。東は大体陰気でよくないのだ。

七月二日(月曜)驟雨

朝食後、ずーっと公園の池を一周して散歩した。ここは実に散歩がたのしみだ。野生の趣と人工とが過去に於てうまく調和されたまま今日になって居る。樹木は昔ながらに大きく、池は自然のままにひろく、そこに、奇麗な道がついて居る。