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にっき
日記
宮本 百合子
14 一九二八年(昭和三年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,758 字 · 118 页
十一月十六日
ニキーチナさんのところへ行く。詩人、教授等バーベリはユーレー〔ユダヤ〕語で書く、エロシェンコの話など。ニキーチナさん、プーシュキンが棲んだという家にすんで大満足だ。そのようなところ文学談にもあり、彼女のうちには、熱いような精力、意志あるが、文学的神経は比較的少ない、その感じつよい。
果物をかって広岡さん見舞、黄ダンの由。心配して、ヒロオカさんぼんやりして居た。
主人レーニングラードへ出発、置手紙をして行った。Y宛、曰ク、二室人にかすことは出来ないそうだから十二月十五日までに出てくれ。
二室かせないのは既に分って居ることだ。保健大臣氏に奉仕するためヤポンキ〔日本女〕は出て貰う、この方が原因だ。はっきりあけすけにそう云わず、置手紙などするところ、プチなウクライナ人らしい。
十一月十六日(金曜)
大使館の夜会七時半より
いろいろ余興あり。人形ネームカードのを貰う。五時頃かえる。
ここの大使館の夫人連は死人のようなり。彼女等、日本でしなかったゼイタクが出来、上品に貴婦人らしくあることはキドッて澄すことだとだけ思って、次第に空虚な相になりつつある。
十一月十七日(土曜)