轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あかくら
中谷宇吉郎集 第一巻
中谷 宇吉郎
中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第一巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:赤倉、英国日食班の印象、寒月の「首縊りの力学」その他、球皮事件、「光線の圧力」の話、御殿の生活、雑魚図譜、雑記、霜柱と白粉の話、十二花の雪、スポーツの科学、先生を囲る話、「先生を囲る話」について、続先生を囲る話、寅彦夏話、冬彦夜話、文化史上の寺田寅彦先生、雪の化石1、雪の話、リチャードソン。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 107,056 字 · 223 页
六 電車の中の読書
何にしても青森から帰ってきて、直ぐ停車場からローマ字会へ馳け付けるなんてことが始終なんだから実際感心してしまう。あの時代の人の方が偉いような気がするな、やはり武士道が残っているんだろう。僕なんかとても駄目さ。まず帰ったら一服して、美味い菓子でも喰って、ねころびながら画の本でも見て一休みしないことにゃとてもまた出掛けるなんていう元気はないからな。
田丸先生が亡くなられた時、先生はつくづくと「これでローマ字の方も随分打撃だろう。僕なんかもローマ字のファンというよりも、田丸先生のファンといった方が適切かも知れないからなあ、もっともこれは冗談だが」と述懐されていたことがある。
この話については、先生が高等学校時代に田丸先生から数学を教わり、それで工科から物理へ転ぜられたという話を附記しておく必要がある。
六 電車の中の読書
電車の中でも少しずつ本を読む癖をつけると結構読めるものですよ。深川の水産講習所へ通っている間だったが、往復の電車の中でカントのプロレゴメナを到頭読みあげてしまったこともあるからね。もっともあれは一句が長くてワンセンテンスが一頁近い奴があるんで随分苦しんだものだが。