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あかくら

中谷宇吉郎集 第一巻

中谷 宇吉郎

中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第一巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:赤倉、英国日食班の印象、寒月の「首縊りの力学」その他、球皮事件、「光線の圧力」の話、御殿の生活、雑魚図譜、雑記、霜柱と白粉の話、十二花の雪、スポーツの科学、先生を囲る話、「先生を囲る話」について、続先生を囲る話、寅彦夏話、冬彦夜話、文化史上の寺田寅彦先生、雪の化石1、雪の話、リチャードソン。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 107,056 字 · 223 页

青空文庫

それで僕は学校を休んで国の方へ一時帰っていたために、卒業は皆より遅れているんだ。僕が妻に死なれて淋しがっていたもので、先生冷かすつもりであんな金田家の令嬢なんか引っ張り出されたんだよ」といって苦笑しておられた。

僕が初めて先生と知合になったのは、高等学校の時に、同郷の豪傑の友人の点数を貰いに行ったのが初まりさ。丁度その時先生は俳句をやる学生と話をしておられた。僕が俳句てどんなものですかと聞いたら、その時非常に要領のいい説明をされたので、感心して直ぐ馬鹿なことを聞いたものさ。理科なんかやってるものにでも出来ますかという質問なんだから。ところが先生はそんな問にでも実に丁寧に、「俳句は職業とか専門とか境遇とかには係らず、やれる人は初めからやれるし、やれない人は一生やってもやれぬものだ」ということを説明して聞かされたものだった。それで「僕はやれそうですか」と聞いたら、まあ見た所やれそうだとのことで、大いに元気を得て暑中休暇に国へ帰ってる間に沢山作って先生の所へ持って行ったものだ。先生は一々それを見て○をつけて下さったりしたもので益々得意になって、毎週のように持って行ったものだ。