轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あかくら
中谷宇吉郎集 第一巻
中谷 宇吉郎
中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第一巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:赤倉、英国日食班の印象、寒月の「首縊りの力学」その他、球皮事件、「光線の圧力」の話、御殿の生活、雑魚図譜、雑記、霜柱と白粉の話、十二花の雪、スポーツの科学、先生を囲る話、「先生を囲る話」について、続先生を囲る話、寅彦夏話、冬彦夜話、文化史上の寺田寅彦先生、雪の化石1、雪の話、リチャードソン。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 107,056 字 · 223 页
そして至る所に「発見」をしてあることである。試みに『蒸発皿』の巻頭にある「烏瓜の花と蛾」を開いてみるならば、ほとんど各ページに一つまたは二つの「発見」が惜し気もなく羅列してあるのに驚かぬ人はないであろう。次に問題とすべきはその記述の方法である。先生の文章は勿論美文ではない。しかしいわゆる達意の文というものとも少し異るものである。最も近いものを探せば、それは科学的名著とか優れた研究者の論文とかいう種類のものであろう。それは「生産能」を包有している文章である。勿論先生の比類なく高い教養と、およそ何物をも愛せずにはいられない心情とが、その肉附けをしている点は事新しくいうまでもない。
以上のほかにも先生の俳諧論映画論などにおける研究で問題とすべき事柄はいくらもあるが、ここでは立ち入る余裕を与えられていない。先生の全集出版の企てがある由で、これらの科学と文学との両域にわたる全労作が、日本の文化史を飾る日も遠くはないであろう。そのような全集はゲーテ以来あまり数多くはないであろう。先生の如き人こそ吾らが同時代に生れた光栄を喜ぶべき第一の人であろう。(昭和十一年二月『大阪毎日新聞』