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あかくら

中谷宇吉郎集 第一巻

中谷 宇吉郎

中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第一巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:赤倉、英国日食班の印象、寒月の「首縊りの力学」その他、球皮事件、「光線の圧力」の話、御殿の生活、雑魚図譜、雑記、霜柱と白粉の話、十二花の雪、スポーツの科学、先生を囲る話、「先生を囲る話」について、続先生を囲る話、寅彦夏話、冬彦夜話、文化史上の寺田寅彦先生、雪の化石1、雪の話、リチャードソン。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 107,056 字 · 223 页

青空文庫

が天保年間に刊行され、その中に虫目金で観察した八十六個の雪の結晶の摸写がある。それらが実に見事な記録であって同年代の欧洲の学者達の摸写よりも優れていることはよく知られていることである。例えば北海道でもごく稀れにしか観測されない十二花の結晶の摸写の立派なものがちゃんとあるのにはちょっと驚かされた。その中に風車のように廻転性を示す結晶の摸写があるが、これは今までの世界各国の学者達の顕微鏡写真の蒐集にも見当らない珍しいものである。もしこれが実在するものであれば、雪華の生成の機構については勿論のこと、一般に結晶の習性の問題に関して非常に重大な手掛りを与えるものである。それで毎年心待ちにしてこの種の結晶を探しているが、残念ながらまだ見当らない。

この『雪華図説』がなかなか手に入らないので、この結晶の摸写の中の大部分が転載されている『北越雪譜』でも欲しいと思っていた。ところがこの秋偶然それが見付かったので、早速教室の図書室で買って貰うことにした。これは全六巻あって、初めの方は雪の結晶の説明やら色々の雪の現象の観測談やらがあって大変都合がよいのであるが、後の方になると雪女の話とか雪国の民俗的行事の話とかになってどうも「科学」