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あかくら

中谷宇吉郎集 第一巻

中谷 宇吉郎

中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第一巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:赤倉、英国日食班の印象、寒月の「首縊りの力学」その他、球皮事件、「光線の圧力」の話、御殿の生活、雑魚図譜、雑記、霜柱と白粉の話、十二花の雪、スポーツの科学、先生を囲る話、「先生を囲る話」について、続先生を囲る話、寅彦夏話、冬彦夜話、文化史上の寺田寅彦先生、雪の化石1、雪の話、リチャードソン。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 107,056 字 · 223 页

青空文庫

ということをまず教えられた。先生は、色々当日の気象状態、航空船の模様から途中の飛行状態と出来るだけ詳しい情報を集められたのだそうである。そしてそれを一々吟味して行かれた中に、一つちょっと変だと思われたことがあった。それは丁度爆破の直前に、航空船から「只今非常にかぶって(動揺のこと)難飛行を続けている」という意味の無電がきたのであるが、それに対して基地の方からある命令を出してやった無電には返事がなかったという点なのである。爆破の時刻は精確なことは分らないが、大体その頃ということは分っていた。この返事がなかったという点に先生は着目されて次のような疑問を持たれたのであった。即ち、航空船が無電を打った時に何かの原因で水素に点火したとすると、それから一、二分して爆破が起り、従ってこっちから打ってやった無電に返事をするひまがなく墜落したとするとこの点は説明出来るのである。無電を打つには高電圧の高周波を用いるので、火花の発生する機会は沢山あるが、普通の状態では航空船の水素は気嚢の中にあり、火花はその中でとぶことは考えられないので別に大した危険はない。しかしこの場合のように機体が動揺して揉まれている時には、水素の流出する機会も多く、無電を打った時の火花がその漏洩した水素の噴孔に点火する機会も多くなるという風に説明すれば