轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田魯庵『新編 思い出す人々』。同一底本的分册已合并为一书。收入:二葉亭余談、淡島椿岳、鴎外博士の追憶、硯友社の勃興と道程、最後の大杉、斎藤緑雨、三十年前の島田沼南、美妙斎美妙、二葉亭四迷、二葉亭四迷の一生、二葉亭追録、明治の文学の開拓者、四十年前、露伴の出世咄。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,401 字 · 427 页
と、しばしば豪語していた。が、興に乗じた気焔の飛沫で豪そうな事をいっても、根が細心周密な神経質の二葉亭には勝手に原文を抜かしたり変えたりするような不誠実な所為は決して出来ないので、「むやみと訳しなぐるんだ」といいつつも世間の尋常翻訳と比べてはやはり忠実に原文に従っていた。
が、イクラ訳しなぐるツモリでいても、世間の賃訳をするもののような無責任にはなれないのが二葉亭の性分であった。例えば『浮草』の如き丁度関節炎を憂いて足腰が起たないで臥ていた最中で、病床に腹這になって病苦と闘いながらポツポツ訳し、三十枚四十枚と訳しおわると直ぐ読返しもしないで金に換えたものであるが、それでも二葉亭の飜訳としてはかなり不手際であっても、英訳本と対照するにやはり擅に原文を抜いたり変えたりした箇処は少しもなかった。イクラ訳しなぐる意でも二葉亭には訳しなぐる事は出来なかった。
二葉亭が官報局を罷めた直接の原因は局長の更任に続いて恩師古川の理由なき罷免に対する不満であったが、それ以外に何時かは俗吏の圏内を脱して自由の天地に翔しようとする予ての志望が幇助っていた。本と本と二葉亭は軍事であれ外交であれ、左に右く何であろうとも東亜の舞台に立って活動したいのが夙昔の志であった。