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ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

内田魯庵『新編 思い出す人々』。同一底本的分册已合并为一书。收入:二葉亭余談、淡島椿岳、鴎外博士の追憶、硯友社の勃興と道程、最後の大杉、斎藤緑雨、三十年前の島田沼南、美妙斎美妙、二葉亭四迷、二葉亭四迷の一生、二葉亭追録、明治の文学の開拓者、四十年前、露伴の出世咄。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,401 字 · 427 页

青空文庫

のおもしろみにもあらで一種変梃なおもしろみに候、小生惟ふに学者の楽しむ所は理のおもしろみ、詩人の楽しむ所は情のおもしろみ、事務家の楽しむ所は action のおもしろみ、事の趣にあらんか、元来当学堂は表面は清国の一学堂なれど裏面は日本の勢力扶植の一機関たれば自ら志士集合所の如き趣ありて公使館あたりの純然たる官吏社会より観れば頗る危険の分子を含みたる一団体の如く目さるる傾有之、ために随分迷惑を感じ候事も有之候へど、そこが即ち一種の面白味の存する所にて学堂の仕事常に必しも学堂らしからず、時ありて梁山泊の豪傑連が額を鳩めて密に勢力拡張策を講ずるなど随分変梃来な事ありてその都度提調先生私かに自ら当代の蕭何を以て処るといふ、こんな学堂が世間にまたとあるべくも覚えず候、然れどもおもしろみのある所はまたくるしみの伏在する所にてその間一種いふべからざる苦痛も有之、この苦痛最初はいたって軽微なりしも仕事に深入すればするほど重かつ大になりゆきて時には殆んど耐へがたき事も有之候、小生の力能くこの苦痛に克ち四囲の困難を排除する事を得ば他日多少の事功を成就し得んも、この苦痛と困難とに打負くれば最早それまでにて滅茶々々に失敗致すべく、さうなつたら已むを得ず日本へ遁帰りて再び生命を一枝の筆に托せざるを得ざるべきも、先づそれまでは死力