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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田魯庵『新編 思い出す人々』。同一底本的分册已合并为一书。收入:二葉亭余談、淡島椿岳、鴎外博士の追憶、硯友社の勃興と道程、最後の大杉、斎藤緑雨、三十年前の島田沼南、美妙斎美妙、二葉亭四迷、二葉亭四迷の一生、二葉亭追録、明治の文学の開拓者、四十年前、露伴の出世咄。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,401 字 · 427 页
を尽して奮闘の覚悟に候、北京の町の汚なさお話になつたものにあらず、宮中厠と申候共同便所の如きもの往来の両側に処々散在すれども日本の共同便所と同日に談ずべくもなし、ただ大道上に一空地を劃し低き土壁を繞らしたるのみにて糞壺もなければ小便溜もなく皆垂流しなり、然れども警察の取締皆無のため往来の人随所に垂流すが故に往来の少し引込みたる所などには必ず黄なるもの累々として堆く、黄なる水湛として窪みに溜りをりて臭気紛々として人に逼る、そのくせ大通にあつては両側に櫛比せる商戸金色燦爛として遠目には頗る立派なれど近く視れば皆芝居の書割然たる建物にて誠に安ツぽきものに候、支那は爆竹の国にて冠婚葬祭何事にもこれを用ゐ、毎夜殆んどパチパチポンの音を聞かざるはなし、日本の花火はこれが進化したるものにはあらざるべきか、その他衣食住において日本に類似せる点多く、さすが昔は東洋文明の卸元たりし面影どこかに残りをり候――
天晴東洋の舞台の大立物を任ずる水滸伝的豪傑が寄って集って天下を論じ、提調先生昂然として自ら蕭何を以て処るという得意の壇場が髣髴としてこの文字の表に現われておる。