轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田魯庵『新編 思い出す人々』。同一底本的分册已合并为一书。收入:二葉亭余談、淡島椿岳、鴎外博士の追憶、硯友社の勃興と道程、最後の大杉、斎藤緑雨、三十年前の島田沼南、美妙斎美妙、二葉亭四迷、二葉亭四迷の一生、二葉亭追録、明治の文学の開拓者、四十年前、露伴の出世咄。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,401 字 · 427 页
有体にいうと『其面影』も『平凡』も惰力的労作であった。勿論、何事にも真剣にならずにいられない性質だから、筆を操れば前後を忘れるほどに熱中した。が、肝腎の芸術的興味が既くの昔に去っていて、気の抜けた酒のような気分になっていたから、苦辛したのは構造や文章の形式や外殻の修飾であって、根本の内容を組成する材料の採択、性格の描写、人生の観照等に到っては『浮雲』以後の進境を見る事が出来なかった。
殊に『其面影』は二十年ぶりの創作であったから、あたかも処女作を発表する場合と同じ疑懼心が手伝って、眼が窪み肉が瘠せるほど苦辛し、その間は全く訪客を謝絶し、家人が室に入るをすら禁じ、眼が血走り顔色が蒼くなるまで全力を傾注し、千鍜万練して日に幾十遍となく書き更めた。それ故とかくに毎日の締切時間を遅らしがちなので、編輯局から容子を見届けに度々社員を派したが、苦辛惨憺する現状を見るものは誰でも気の毒になって催促し兼ねたそうだ。池辺三山が評して「造物主が天地万物を産出す時の苦み」といったは当時の二葉亭の苦辛を能く語っておる。が、苦辛したのは外形の修辞だけであって肝腎の心棒が抜けていたから、二葉亭に多くを期待していたものは期待を裏切られて失望した。