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にっき
日記
宮本 百合子
07 一九二一年(大正十年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 61,953 字 · 124 页
十一月二十九日
十一月三十日
十二月一日
十二月二日
十二月三日
十二月四日
十二月五日
十一月二十九日(火曜)
○外を見、梧桐の葉が皆落ち切ったのに愕く。
○街路樹の銀杏まっきいろになり、大学の通り、赤い煉瓦の壁に沿って色美しい。
◎夜、こおろぎか何か壁に来て、ひっそりと止り、いつか見えなくなる。
○「南路」を書く。
十一月三十日(水曜)晴 暖
「南路」
川路柳虹氏来訪、五日まででよろしいとの話。
十二月一日(木曜)
「南路」
十二月二日(金曜)
「南路」
十二月三日(土曜)
「南路」
十二月四日(日曜)
A午前中留守、ために少し仕事が出来る。
十二月五日(月曜)
非常に風強く寒い。
朝早めに起き、「南路」を書いて仕舞い、二時頃、俥で駒込まで行きそれを出してから、□原の土田さんの処へ行く。千谷さんに遭い、うれしい。けれども、何となく先のようにつっこんで来る処がなくなり、「そう?」とか「どうしてでしょう」などと云うあたらずさわらずの言葉を多く使う。一寸眼をつぶりしなをするように首と肩とをまげ、「そう、まあ、どうしてでしょう」と云う。五年だったかの時、二階堂先生――と云って、運動会の時とび出そうとした、激しい活々したところはなくなってしまった。安藤さんは、一寸芝居の子役のような切下げ髪の子を前に置き、「さようですか」