轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にっき

日記

宮本 百合子

07 一九二一年(大正十年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 61,953 字 · 124 页

青空文庫

八月二十日

八月二十一日

文学史の使命は、その読者をして其国の文学に愛を起させる丈の力を持って居なければ何の力もないものではないか。

此意味で、只さえ精神的連鎖の乏しい前代の文学のよい歴史を私共が持ってないのは不幸だ。つまり、和辻さんの日本古代文化と平(ヒラ)の歴史との異うごとく、文学史に生命を与える丈の大きな人格が、芸術家が、これにあたらなかったのだ。

将来の仕事の一つに、たった一つでよいから、よい溌剌とした日本文学史を書きたい。此のためにはまだ自分の学識も実力も乏しいが。クロポトキンの「ロシア文学史」をよむと、此を痛感する。要点を捕えて深く暗示を与える。

八月二十一日(日曜)

若し最初私の理想が間違って居なかったら、結婚は、少くとも理想りに行かない、多くの本質的要素を、持って居ることを発見した点で失敗だった。と云える。然し、此のために、自分の人格は深められた。柔い人間的な協調だけで行けるとしたら、自分はずい分甘い人生をのみ見たろう。

自分が、今度得た理想主義的意力は、仮令、自分が愛して、信じ結婚したものでさえ決して、自分の想像、或は予測通りではないのだから、と云う、苦しい苦い失望から、甦って来たものなのだ。