轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にっき

日記

宮本 百合子

07 一九二一年(大正十年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 61,953 字 · 124 页

青空文庫

一月二十一日

一月二十二日

「黄銅時代」を自分は、粒々辛苦で築き上げよう。今日は頭の工合がよろしくない。

一月二十一日(金曜)

私共のドイツ語の稽古が始る。

「黄銅時代」。

一月二十二日(土曜)

林町へお風呂を貰いに行く。英男が夕方来たので、私共が行く事をたのんで置いたのだ。私共が行ったら、丁度、英男の渋谷先生が来られ、彼はお風呂だと云うので、母上が会われる。

お客がすんでから、二階で母上の絵を見、自分のを読んで戴き、お風呂と云うので、Aが先に入った。お父様が紅茶を出したいとおっしゃるので其をして居ると、入ってから、まだ十分経たないのに彼が出て来た。自分は、戸が開いて、彼を見た瞬間に「オヤ駄目?」と思った。工合が悪くでもなったのかと思った。がお風呂はぬるくて到底長く入って居られなかったのだそうだ。其時、自分が我乍ら驚いたことは、人が、自分の最も愛して居る者のことに就ては、誰よりも敏感であり、可感性を持って居ると云うことである。

あの時、部屋に居た人々は誰も、私が「どうしたの? お入りにならなかったの?」ときくまで気がつかなかったのだ。愛の洞察力の恐ろしさ。自分は金田一さんの弟のことを思った。