Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あさくさふどき

浅草風土記

久保田 万太郎

Lesen Sie 浅草風土記 (あさくさふどき) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 162.294 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

ました。その外、長崎屋のこと、松屋のこと、くわしくおはなし申せば、何もかも新派の狂言の筋立にありそうなことばかり、秋になりましたら、夜長のつれづれに、一度ゆッくりお聞かせいたしたいと存じます。

では、先生、くれぐれもおん身大切に、いつまでも広小路をお忘れなきよう。

昔の友達、足袋屋の友ちゃんより”

……昭和二年の七月、ぼくは、「東京日々」……いまの毎日新聞である……に「雷門以北」というものを連載した。これは、そのとき、「大東京繁昌記」という続きものを新聞のほうで企画し、数人の適当な執筆者をえらんで書かしたもので、そのなかでぼくには、“浅草”を割りあてて来たのである。

勿論、ぼくは、自分の、生れ、そして育った土地を、改めてみ直す機会をえたことを、太だよろこんだ。すなわち、そのころ住んでいた日暮里の諏訪神社のまえから、ぼくは、毎日、浅草にかよい、おもいでに浸りつつ、ありし日の町々を……横町から横町、露地から露地を、ゆめみごこちに彷徨した。そして、そのえたところを一回ずつ、毎日、愉しく書いて行ったのだが、その中に、友ちゃんのこの手紙にある“浅倉屋の露地”の昔がたりも、つぎのような記述をもって出て来るのである。