Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
Lesen Sie 福翁自伝 (ふくおうじでん) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 209.912 Zeichen · 402 Bildschirme
決して行かない。「それなら屹度君に教えて遣るけれども、マダ疑わしい。行かないと云う証文を書け。「宜しい如何な事でも書くと云うから、云々今後屹度勉強する、若し違約をすれば坊主にされても苦からずと云う証文を書かせて私の手に取て置て、約束の通りに毎日別段に教えて居た所が、その後手塚が真実勉強するから面白くない。斯う云うのは全く此方が悪い。人の勉強するのを面白くないとは怪しからぬ事だけれども、何分興がないから窃と両三人に相談して、「彼奴の馴染の遊女は何と云う奴か知ら。「それは直ぐに分る、何々という奴。「よし、それならば一つ手紙を遣ろうと、夫れから私が遊女風の手紙を書く。片言交りに彼等の云いそうな事を並べ立て、何でも彼の男は無心を云われて居るに相違ないその無心は、屹度麝香を呉れろとか何とか云われた事があるに違いないと推察して、文句の中に「ソレあのとき役足のじゃこはどておますと云うような、判じて読まねば分らぬような事を書入れて、鉄川様何々よりと記して手紙は出来たが、併し私の手蹟じゃ不味いから長州の松岡勇記と云う男が御家流で女の手に紛らわしく書いて、ソレカラ玄関の取次をする書生に云含めて、「是れを新地から来たと云て持て行け。