Japanische Klassiker mit Furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
麗人族は仰天した
そんな芸術はすぐに亡びる。そんな芸術は玩具に過ぎない。お前達貴族と自称する、閑のある人間のもてあそびものだ。そんな物は多くの人間にとって有害であるとも有益じゃねえ。……本当の芸術というものはな、荒削りの大きな力なのだ。そして直接ためになるものだ。肉になり骨になり血になるものだ。俺らの精神を鼓舞してくれるものだ。そうしてお前達のような閑人を、叩きのめす道具なのだ。……単純でいいのだ! 野蛮でいいのだ! 反逆性があって、真実ならそれでもう充分なのだ!」
「だがしかしお前達には、図書館はあるまい、図書館はな!」
「うん、ないとも、そんな飾りはな」
「いやいや知識は飾りではない。知識とは神を究めることだ。自分が神になることだ。……お前達には図書館がない。お前達には書物がない。お前達には知識がない。お前達は無知蒙昧だ、結局劣った人間だ」
「糞でも喰らえ!」と梟帥は云った。「本が何んだ! 知識が何んだ! 人間を小利口にするばかりじゃアねえか! 怠け者やお洒落にするばかりじゃねえか! 悪く狡猾にするばかりじゃアねえか! お前達がいい証拠だ! 女狂いや遊び三昧や、それから酒宴や建築道楽や、ロクでもないことをやりながらその知識という奴で、もっともらしい理窟をつける。