Japanische Klassiker mit Furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
兄妹邂逅大団円
兄妹邂逅大団円
藪原長者は刑殺され、遊女達は悉く放たれた。
お三老婆は伊那の地から、逃げて行方を晦ましたそうだ。
紋十郎は弾正太夫の手で、その後打ち首の刑に逢い、忠義の右衛門と島君とは夫婦になったということである。
芳江姫と市之丞とが夫婦になり、右京次郎と小枝とが、華々しく婚礼したことは、云うまでもないことであった。
御嶽冠者とその一党にとって、恐ろしい敵が一人あった。智にして仁、義にして勇、これも聖雄の一人たる、花村甚五衛門その人である。
この人ばかりは御嶽冠者も、どうすることも出来なかった。
とは云え辞を低め礼を厚くして、冠者は同盟を申し入れた。
甚五衛門は考えた。
「我らが主人木曽義明を、滅亡させたのは御嶽冠者と、その妹鳰鳥なのであるが、しかし二人から云う時は、父の敵を討つことになる。その上義明を殺したのは、鳰鳥直接の手ではなく、お六という女であった筈だ。では執念く彼ら二人を、主君の仇として怨むには及ばぬ。まして義明は暗愚の将で、我をさえ殺し遠ざけようとした」
――で、好感を持つようになった。
その甚五衛門の心持ちを、和らげるに足る出来事があった。