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Japanische Klassiker mit Furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme

Aozora Bunko

それゆえそれを残念に存じ、今尚諸国を経巡りて、斯道の達人を求めおる次第、しかるに只今お聞きすれば、忍術の心得ござる趣き、拙者にとっては何よりの幸い、なにとぞ拙者の懇望を入れられ、拙者の父の甚五衛門にご随身くだし給わらば、花村家の喜びにござります」

「ほほう、しからばお手前は、木曽家の重役甚五衛門殿のご子息殿でござったか。してまた何故忍術家をそれほどご執心なさるるな?」

「他に仔細はござりませぬ。木曽家に仇なす賊将に御嶽冠者という者あって、不思議の妖術を自在に使い、容易に討ち取り難きによって、その妖術を打ち破るべき、忍術の大家を求むる次第、理由と申すはこれでござる」

すると五右衛門はカラカラと大口開いて笑い出した。

「なかなかもってそんな事では、御嶽冠者の妖術を、打ち破ることは出来ますまい」

「そりゃまた何故でござりますな?」

「御嶽冠者の使う術はいわゆる南蛮伴天連の秘法、到底日本の忍術家なんど、十人百人寄せたとて断じて足もとにも寄りつけますまい!」

御柱宙に昇る

「その儀どうしてご存知かな?」

右門は怪しんで訊き返した。

「知っている筈よ、拙者こそ、その冠者とは義兄弟。