Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
恵那の猪狩り
武芸は飛礫とか申しました」
「ナニ、武芸は飛礫とな? そして年齢は四十四、五。してしてその男の右の頬に薄い太刀傷はございませんでしたか?」
「鼻から斜に耳の方へ一筋太刀傷があった筈」
「なに太刀傷がござったとな? いよいよそれに相違はない。あら有難や年月狙う父の仇こそ見付け申した!」
東条数馬は嬉しさの余り雪中で雀躍りするのであった。
恵那の猪狩り
「雪降り積もった恵那の山を十重二十重におっ取り巻き猪狩り致さば面白かろう。いざ猪狩りの用意致せ!」
苗木の城主、花村甚五衛門は押明方の月影に蒼澄んで見える雪の山を縁に佇んで眺めながら卒然としてこう云った。
遠謀深智の性質を持ち物に動じないのを誇りとする大器量人の甚五衛門が、この戦国の物騒の時代に悠長らしい猪狩り沙汰とはいったいどうしたものだろうと、浪人組の猛者をはじめ心ある武士は怪しんだが、いずれ深い理由があるのだろうと思い返しては諫言も出来ず、そのまま出発の用意をした。
「早飯、早陣、早走り」――何事も拙速を尊ぶのが戦国時代の生活法で、早陣というのは陣立てするのに神速を尊ぶことである。出発、退陣、引くも進むもただ一瞬にとり行う! これがすなわち早陣であって、越後の上杉、尾張の信長はわけてもこの道の達人であった。