Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
そこで私は永い間研究して参った試験をもってそこの断層を調べましたところ、思いもよらず大鉱脈が地の下深く埋もれているのを発見出したではございませぬか!」
「フーム」
と弾正は唸るがように、
「なるほど、一種の思い付きが、そういう立派な大発見を老師にさせたのでござるよのう」
「はい、さようでございます。しかしここに困ったことには、硫黄ヶ滝を境いとして西北の方は一体に神保帯刀様の領分の大富の金山に属しておりますれば、一尺たりともその方角へ掘り込むことは出来ませぬ。しかるに発見けましたその鉱脈は深い地の底を押し潜り西北の方面に延びている筈。あまり深く窃んでいるために神保様方の金山奉行にはその鉱脈のあることさえ未だに知らずにおるような始末。先方の知らぬを幸いに地底を深く螺旋形に掘り、大富金山に属すべきものを我らが方へ横取りするは、天意に背いたいわば盗み。神の御罰は恐ろしけれど、私如き漂流の夷狄を師父として待遇遊ばさるるあなた様の知己のご厚恩を無にすることは尚出来ず、心を決してこの絵図面を作りましたる次第にござります」
敬虔の口調でオースチン師は細々とここまで話して来ると静かに胸の辺りへ手を上げて厳粛に十字を切ったものである。