Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
日頃篤実の老師にも似合わず不真面目至極とは覚しめさぬかな」
「仰せごもっともには見えまするが、この老人の思惑より致せば、少しく異存ござりまする」
「ナニ、老師には異存ござるとな! ハテ、どのようなご異存かな?」
するとオースチン師は雪より白い房のような髯を撫しながら、厳かの口調で云うのであった。
「いかにも殿の申さるるように、天蓋山に鉱あるによって発掘致さばよろしからんと、最初に殿にお薦め致したはこの老人に相違ござりませぬ。しからば何故お薦め致したか? それは他でもござりませぬ。生命なき鉱石を掘り出して生命ある人間の役に立つるは、天意に適いし善事であると、かように思ったからでござる。……そこで発掘致しましたところ、思いしよりも莫大な鉱石が後から後からと出て参りました。殿! その通りでござりましたな?」
「如何にも鉱石は出て参った。がしかしそれは過ぎ去った事じゃ」
「さよう、過去のことでござります。とは云え『現在』と申すものは『過去』の引き続きでござります」
弾正太夫はそれを聞くと思わず高く笑ったが、「老師! あなたはよいお方じゃ。しかしただ一つ欠点がござる。