Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
花桐は小首を傾げたが、「ええ、妾にはまだ解らぬ。どうぞ教えてくださいまし」
すると島君はきっと眼を据え、「……妾は相手の右衛門さんから頼まれて縁を切ったのでござんす」
「え?」と驚く花桐を、権高の眼で見詰めながら……「もっともこれには云うに云われぬ深い訳があっての事。お前は妾とは義姉妹、大事を明かしても心配はない。それ故今こそ心を割って何も彼もお前に話しましょうが」
縁を離れて座敷へはいり、花桐を側へ引き寄せた。
「誠の事情は相談ずくで、右衛門さんと別れたと見せ、紋十郎に油断をさせ、彼奴の恐ろしい悪謀をそれとなく聴き出して、右衛門さんに知らせるのが手段……」
「して紋十郎の悪謀とは?」
「神保様方に内通するばかりか、大事の大事の設計図を、吟味所の中から盗み出し、売り付けようとしているのじゃ」
琵琶法師
「それでお前は設計図の有所を、紋十郎から訊き出してか?」――「おお訊いたとも訊いたとも。故意と今日は権高に振る舞い、焦心して焦心して訊いたところ、妾の機嫌を害ねまいとしてか、ほんの最近酔った口から、うかうかみんな喋舌ってしもうた……右衛門さんとは、以前からの約束、今宵忍んで来る筈故、知らせて喜ぶ顔が見たい」