Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
「さあさあ鱈腹食べるがよい。毒など決してはいってはいまい。――立派な人傑と噂には聞いたが、御嶽冠者は噂以上の素晴らしい人物であったわい。……奥底の知れぬ人物じゃ。年から云うと未だ子供だが、どうして、精神は子供どころか神のように偉大なところがある。……うむ、これは油断は出来ぬ。鬼王丸さえ扱い兼ねたのにこの強敵に出られてはほとほと手段に窮するというもの。何んとか思案を変えずばなるまい。……いずれ冠者は市之丞殿を我々どもの手に渡し一度恩を売って置いて、この愚僧を手なずけようと目論んでいるに相違ない。が、まずそれは出たとこ勝負。先方のやり口に応ずるとして、さて、神保市之丞殿、てっきり殺されたと思ったに、よく首尾よく逃げられましたのう」
「はい」
と市之丞は身体疲労れ言葉さえ自由に出ないのを、無理に勇気を振り起こし、
「不思議な運命とでも申しましょうか、既に殺されんとしました時、葉末と宣る娘のため危いところを助けられ、夢見る心地で明け方の山路を宛もなく逃げ惑っております時、御嶽冠者の同勢と計らずパッタリ邂逅なし助けられましてござります」
「人の世は面白いものじゃのう。