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Japanische Klassiker mit Furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme

Aozora Bunko

右の脚からまた白煙が一筋ボーッと立ち上がった。そうして脚は焼け落ちた。

「左右の大枝へ火が付いた!」

こう叫んだ時には鬼王丸の左右の腕にも火が付いていた。ボーッと立つ白い煙り、見る見る腕は焼け落ちた。

こうして後に残ったものはわずかに首と胴体ばかり、それさえやがて火に包まれた。

「無念!」

と鬼王丸が叫んだ時には、一抹の灰が残ったばかり、鼻を衝く鋭い樟脳の匂いが空気を一杯充たしていた。

極悪非道の怪物もこうして四大無に帰したのである。

その時バラバラと森の中から妖精どもが走り出て来たが、それを追いながら現われたのは御嶽冠者とオースチン老師、東条数馬と権六とであった。

それと見た才蔵は仰天し、「お師匠様、大変でございます。また妖精どもがやって参りました」

「いやいや彼らは人間じゃ。正真正銘の人間じゃ。……あいや方々何んのご用でこのような所へ参られたな?」と気さくな調子で声をかけた。

「少しく尋ぬる人のござって」――オースチン老師がこれも気さくに愛嬌よく笑いながらすぐ答えた。

「どなたをお尋ねなされるな?」

「白い頭髪の老人でござる」

「白い頭髪の老人とな? 貴殿も私も髪は白いが」