Japanische Klassiker mit Furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
饗応の木曽踊り
辞退するより他はござらぬ」
右京次郎は断然と云った。
これには常氏も一言もなかった。しかし心中は不満であった。そうしてそのまま帰してしまうは惜しいような気持ちもした。
「なるほどそういうお心ならば、無理にお止めも致さぬが、二日三日は城中にて疲労をお休めなさるよう」
「有難うござる、お言葉に従い、二、三日ご厄介になりましょう」
右京次郎は喜んだ。
饗応の木曽踊り
この物語の女主人公、鳰鳥はその後どうしたろう? 木曽義明の運命はいかに? 久方振りで物語は木曽の天地へ帰らなければならない。
木曽家の恐ろしい乱脈は足利将軍の耳へもはいった。当時は戦国の荒み果てた世で、将軍の威令も昔ほどには、諸国の間に行われなかったが、それでも諸人は陛下に次いで尊い者に思っていた。その将軍家から木曽家に向かって見届けの使者が遣わされると聞いては、木曽家たるもの心配せざるを得ない。で城中ざわめいた。
それは晩秋のある日であったが、百人あまりの同勢が木曽街道を進んでいた。すなわち使者の一行で、正使は三好春房と云って二十八歳の若侍であった。
寝覚の床を左に見て、悠々一行が進んで行った時、貧弱しい一人の老人が、ひどく何かに驚いたように、つと行列の先を切った。