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Japanische Klassiker mit Furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme

Aozora Bunko

鳰鳥の魂胆

死骸に取り付いて泣いても見たが、死んだ人は物さえ云わぬ。

彼女の悲しみが怨みと変わり、復讐を思うようになったのは、それから間もなくのことであって、盆踊りの催しを幸いに、踊り子となって入り込んで来たのも、敵と会いたいがためであった。

踊りは益※(二の字点、1-2-22)大きくなり、そうして益※(二の字点、1-2-22)陽気になった。

鳰鳥の魂胆

鳰鳥は今夜は機嫌がよい。飽かず踊りを眺めていた。

すると侍女の玉章が、驚いたように囁いた。

「ご覧遊ばせご前様、あなたと酷似の踊り子が、あれあそこで踊っております」

桟敷の横で大篝が天を焦がして燃えているので、その光に照らされて、踊り子の群は虹のように輝き、瞼毛の先さえ見えそうであったが、なるほど鳰鳥と酷似の娘が手振り品やかに踊っていた。

「おお本当によく似ている」

鳰鳥は自分ながら驚いた。

「ハイ酷似でございます」

すると鳰鳥はどうしたものか、気味の悪い微笑を浮かべたと思うと、何やら玉章へ囁いた。

「面白いご趣向だと存じます」

玉章は笑ってこう云うと、スラリと立って出て行った。

それからしばらく間を置いて、そっと鳰鳥も席を外したが、何やら魂胆があるらしい。