Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
「俺らの方が大勢だ!」
「俺達の方は山上にいる」
「引きずり下ろされない用心をしろ」
「お前達は谷底にいる」
「だから上へ上がるのよ! これ以上下がる心配はない」
「俺はお前達を攻め亡してやる」
「俺こそお前達を鏖殺してやる。……俺らは戦争に慣れている。死ぬことなどは恐れない。俺らは生活そのものが、いつも流血の戦争なのだ! それに反してお前達は、享楽主義で命が惜しく、戦争をひどく恐れている。……勝敗の数は自ら知れる!」
荒玉梟帥は立ち去ろうとした。
「おお待ってくれ待ってくれ!」
領主はふたたび呼び止めた。
「明日までだ!」と領主は云った。「明日の晩まで待ってくれ! それまでに確かな返辞をしよう。開戦と決まったら太鼓を打とう。そうして赤い火を焚くことにしよう。和睦となったら鐘を打とう、そうして青い火を焚くことにしよう」
荒玉梟帥は頷いた。それから悠然と引き上げて行った。
この日の夕方意外の人物が麗人国へはいって来た。他でもない鳰鳥である。
鳰鳥の美しい容貌は、美人の多いこの国でも一頭地を抜くに足るものがあった。
「いったいどこから来たのだろう?」
「いったいどういう人間だろう?」