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Japanische Klassiker mit Furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme

Aozora Bunko

右京次郎団

「お父様の敵は死んでしまった。しかしお父様のもう一つの願い、――木曽の館の宝蔵にある、お父様の髑髏で作ったところの、髑髏の盃を取り出して、木曽川の深所の巴ヶ淵に、沈んでいるお父様の死骸へつなぎ合わせて、お上げしなければならない」

――と云うそういうことであった。

これは後日の出来事であるが、そういう鳰鳥の願望は、その後易々ととげられたのであった。

右京次郎団

すなわちそれから約一月――一月の日が経った時、義明を討たれて萎靡沈滞した、木曽の館を御嶽冠者の軍が、ほとんど一揉みに揉みつぶし、木曽の館を占領した時、その願望がとげられたのである。

宝蔵から髑髏盃が取り出され、巴ヶ淵から冠者と鳰鳥との、実父にあたる西班牙司僧、マドリド司僧の白骨が、さも盛大の儀式のもとに、引き上げられて祭られて、二者が一つにつながれた時、いかに感激的荘厳的の、鐘の音が鳴り渡ったことであろう!

さて鳰鳥と百地三太夫とは、御嶽山中を歩いて行く。

「それに致してもあなた様にはなぜ、最初にお目にかかった時から、妾の兄が御嶽山上に、籠っていることをご承知でしたのに、それを妾に仰せられず、御嶽山上へお連れもくだされず、あのような不思議な麗人国だの、あのような恐ろしい獣人国だのへ、おつかわしくだされたのでございましょう?」