Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme

Aozora Bunko

七

「ヘエ――」

「が、心配しないがいい、坊っちゃんの命に別条はないよ、万一のことがあると、跡取りは親類方が分家から次男坊でも連れて来るだろうから、お前さんが疑っている六郎だって、大事の玉を殺すものか」

平次の言うのは全くでした。後見人の位置や、この遠州屋の財産を狙っての細工とすれば、よしや六郎が連れ出したにしても、徳太郎を殺すような事は万に一つもないでしょう。

「そんなものでしょうか、親分さん」

金之丞も漸くホッとした様子です。

一応訊くだけは訊いた平次、引揚げようとして裏口へ来ると、仁助爺やが呼止めました。

「親分さん、大変な事を見付けましたよ。今晩参ります。どこへも出ずに待っていなすって下さい」

「…………」

「下手人は判りました、動かぬ証拠をお目にかけましょう」

「シッ」

誰か立聴きしている様子に感づいて、平次はそのまま裏口から外へ出てしまいました。

七

その日のうちに六郎の隠れ家が見付かりました。平次の見込み通り、徳太郎は三河町の叔父の家で、剣術ごっこをして遊んでいるところを、ガラッ八とそのまた手下の諜者に発見られたのです。

その時ガラッ八の八五郎は、六郎へ縄を掛けようとしたばかりに、