Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme
七
八、誰か来ているだろうな」
「え、二三人来ていますよ」
「友二郎さんを送るんだ――。お前だけここに残ってくれ」
「ヘエ――」
「親分、番頭さんはそんな事をなさる方じゃございません。これには何か間違いがありましょう、どうぞ――」
心配そうな顔を出す重三を振りもぎるように、
「どうも仕方がありません。黙って見ていて下さい」
平次はけんもほろろにそっぽを向きます。
七
いつの間にやら日は暮れました。
富太郎の死体の始末をして、お通夜が始まる騒ぎですが、銭形の平次と、その子分の八五郎は、まだ帰ろうとしません。
「お嬢様の身の上に、何か危ないことでも?――」
お染が心配して訊くと、
「大丈夫だ。そんなことはあるまいが、俺はどうしてあの子供を殺したか、それが知りたいんだ。岡っ引冥利だ、心配することはないから、放っておいてくれ」
平次は事もなげに言って、相変らず、仏間から、二階、階段、納戸などを、根気よく調べ廻っております。
「この白鼠を飼っているのは誰だい、お染さん」
暗い納戸の中に、かなり大きな籠の中に入って、精巧な車を廻している五匹の白鼠を見付けると、平次の好奇心は火のごとく燃えます。