Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.455 Zeichen · 290 Bildschirme

Aozora Bunko

六

平次はそれっきりにして、あとは店中の奉公人、一人一人に逢ってみました。が、さて、何の手掛りもありません。

六

平次と一時張合って、近頃はすっかり折れてしまった本所の御用聞、石原の利助の娘、お品――まだ二十二で、平次の女房のお静とは仲好しの美しいお品――は翌る日、支配人禄兵衛の手で、石井家へ入り込みました。

表向きは殺されたお町の代り、病人の世話をするという名義ですが、実は、お縫や世之次郎をはじめ、雇人全部を見張るため、お品の骨折りも一通りではありません。

主人三右衛門は、幸い翌る日あたりから、少しずつ意識を恢復して、お品が行ってから三日目には、お町の居ないのを不思議そうに物問いたげな顔をすることもありました。

朱塗の筐は、騒ぎが一段落済むまで平次が預かり、親の三右衛門がお町に大事を託した心持をくんで、勘当された倅の三之助を石井家へ入れてやろうとしましたが、これは番頭の禄兵衛が強硬に反対して、沙汰止みになりました。

三之助は無法者で、飲む買う打つの三道楽の外に、親の金を持出して、やくざな仲間にやるのを楽しみにしたくらいの人間ですから、――親旦那の思召しはさることながら、この家に入れたら、どんなことをするかもわからないと、禄兵衛は言うのです。