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Japanische Klassiker mit Furigana

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たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lesen Sie 平の将門 (たいらのまさかど) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 232.193 Zeichen · 463 Bildschirme

Aozora Bunko

いや、もっと小次郎が、驚いたのは、紫陽花の君の藍子を、不死人たちに、盗ませたのも、この仲間うちの、紀秋茂の入れ智恵だったという事である。その秋茂も、小野氏彦も、津時成も、また八坂の不死人も加えて、すべてここに会している二十四、五歳から三十前の公達どもは、その所在と、放縦や悪行ぶりこそ、各※(二の字点、1-2-22)ちがうが、時代の下の、一連の不平児、反抗児であることには変りがない。

――夜も更けた。小次郎は、主人を、思い出した。

「帰るのか」と、不死人は、彼の容子を見て「――女は、二、三日うちに、紫陽花の壺へ帰してやるから、腑抜けの大臣に、そう告げて、おぬしも、褒美を取ったがいいぞ。氏の長者なんていう奴ほど、肚は吝みッたれだから、よこせと、押しづよく、いわねばだめだ。おぬしは、気が弱い。強くなれ、強く」

と、けしかけた。

すると、純友や秋茂たちが、そういう不死人の横顔をながめながら、意味ありげに、笑いあった。

「女は、返すだろうが、女のからだは、元のとおりでは、返すまい。不死人のことだ。さんざん、楽しんだあげく、空蝉みたいな女のぬけ殻を、持って行くにちがいない。