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Japanische Klassiker mit Furigana

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たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lesen Sie 平の将門 (たいらのまさかど) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 232.193 Zeichen · 463 Bildschirme

Aozora Bunko

けれど将門は、ここへ落着いた日から、まったく、病が重って、寝ついたきり、身うごきもできなくなった。

脚は、樽のように太く、指で圧すと、ふかく凹む。顔のむくみも、いっこう退かないし、全身のだるさも、気が張っていた間はまだしも、山へかくれてからは、わが身をさえ、持て余すばかりだった。

「桔梗は、無事か。……和子も、変りはないか」

呻きながらも、そればかりは、日に何度も、訊くことを忘れない。

「お難しいかもしれない……」

末弟の将武は、郎党たちが、ひそひそ声で、そう呟くのを、何度も聞いた。――ほかの将頼、将平などの兄と、何とか、連絡をとりたいと思ったが、へたに、盲動すると、なお豊田附近に充満している敵の目にふれて、ここの山寨を、さとられる惧れがある。

「もし、ここへ、敵に襲せられたら――」と、考えると、将武は、身の毛がよだった。何とか、長兄の病気を、一刻も早く――と、そればかり祈るものの、その薬餌すら、手に入れ難い。

すると、どうして、知ったものか。亡父良持の友人で、蔭ながら、将門の身に、非常な同情をもっていた菅原景行が、ある日、見舞に来て、将門の病状を見、