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Japanische Klassiker mit Furigana

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たいらのまさかど

平の将門

吉川 英治

Lesen Sie 平の将門 (たいらのまさかど) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 232.193 Zeichen · 463 Bildschirme

Aozora Bunko

……生き残った者の災難とはいえ、こんな大争いを自分一個にうけ継いで、一体、どうなることだろう」

良兼も、もう、いい老年である。

それに、深い堅固な信仰ではないにしても、元々、多少仏教に帰依して、この地方に寺の一つも建立したことのある男だけに、さすが無常を観じて、そう考えずにもいられなかった。

「貞盛こそ、怪しからぬ。――本来、誰よりも、貞盛自身が、矢表に立つべきではないか」

その不合理にも思い至って、ようやく、右馬允貞盛の狡る賢い立ち廻り方にも、気がついていた。

しかし、今にして、こう気づいても、すでに遅い。

彼の部下は、将門の豊田郷に侵入して、穀倉、御厨、門前町、民家にいたるまでを焼き払い、ついには、将門が自分の生命ともしている最愛の妻子までを捜し出して、みなごろしにしてしまっている。――すべてそれは良兼の所業として、将門から終生の恨みをうけているのだ。今さら、骨肉の血みどろと、領土の荒し合いが厭になっても、将門の方で、このまま矛を収めるはずはない。

しかも、弓袋山から里へ出て来た彼の眷族や伴類たちは、将門が石井へひき揚げたあとで、歯噛みをしあい、