Japanische Klassiker mit Furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
「いやいやせっかくのご親切ではござれど、我らにとってはかえって迷惑。差して行く宛のござること故、是非とも当城よりお出しくだされい」
「加賀へお越しとか承わりましたが?」
「さよう、加賀まで参るつもり」
「この殺伐の戦国の世に、旅金も持たずどうして加賀まで、長の旅路を参られまするかな?」
この言葉にはオースチン師も、ハッと思わず赤面した。そこをすかさず鬼王丸は云った。
「是非とも参ると仰せ遊ばすなら及ばずながらこの鬼王丸、きっとお力になりましょう。すなわち、部下の兵を率い、沿道の悪者打ち払い、加賀までお供致すでござろう。しかしそれとて急がずともの事。当分は当城にお止どまりくだされい。お頼み致したき事もござりますれば」
「何? 愚老に頼みとな?」
「はい、お頼みがござりまする」
「これはどういうことでござろう?」
「ご老師のお智恵を拝借なし、この乱れた世を太平に致したいのでござりまする」
「ホホウ、愚老の智恵を用いて、乱れを救うと仰せられるか? はて、さようの事出来まするかの?」
大砲鋳造法
「はい、必ず出来まする」
「どういう事をなさる気じゃの?」
「それは余の儀でもござりませぬ。