Japanische Klassiker mit Furigana
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme
彼の子息の花村右門、その右門の妻の山吹が、御嶽冠者の手に捕らわれ、御嶽の砦に置かれていたが、それを遇する御嶽冠者の態度が、至れり尽くせりであったことである。
「噂に違わず御嶽冠者は、珍らしい立派な武士ではあるよ」
――で、同盟することにした。
同盟の引出物として御嶽冠者方では、山吹を鄭重に花村方へ送り、花村方からは家臣の一人、玄斎坊主之助を御嶽冠者方へ送った。
坊主之助が東条数馬の、父の敵にあたっているからである。
そこで衆人環視のもとに、数馬と坊主之助とは立ち合ったが、首尾よく数馬は坊主之助を討った。
が、要するに以上のことは、ずっと後日のことであって、今は鳰鳥と三太夫と、右京次郎の一団とが御嶽山を上へ上っている。
一ノ木戸、二ノ木戸、三ノ木戸と、一団は次第に越えて行った。
百地三太夫が鳰鳥を率いて、本陣へ行くということは、あらかじめ知らされてあったため、どこでも鄭重にあつかわれた。
こうしてやがて本陣へ来た。
御嶽冠者と鳰鳥とが、兄妹の対面をした時の、劇的の光景というものは、説明するにも及ぶまい。
以前に藪原長者のもとで、遊君としての鳰鳥と、嫖客としての「紫の君」