Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme

Aozora Bunko

使者の米主の帰って来たのは、二時間あまりの後であった。

兵糧長の米主は、城主の部屋へはいって行った。

「おお米主か、ご苦労だった、様子はどうだ、姫の様子は?」

「お姫様はご無事でございました」

「それで安心、ああ助かった。泣いていたろうな、え、姫は?」

「驚いていたようでございます」

「それはそうとも、驚く筈だ。ところで梟帥は何んと云ったな?」

「最初はひどく怒りましたが、しかし結局明日一杯、婚礼を待とうと云いました」

「うんそうか、それはそれは。やれ有難い、待ってくれたんだな。だが一日とは心細い」

大物主は不安そうに、

「おい米主、妙案はないか※(感嘆符疑問符、1-8-78) 姫を取り返す妙案は※(感嘆符疑問符、1-8-78)」

「さあ」と云ったが米主は、にわかに皮肉の笑い方をした。「お姫様を取り返す方法も、全然ないとは申されません。しかしお姫様を取り返しましたら、獣人族の連中と、戦わなければなりますまい。これが問題でございます」

「そうなったら戦うまでだ」

「戦ったら敗けましょう」

「敗けてもいい、俺は戦う」

「そう決心がお付きなら、お姫様は取り返してお目に掛けましょう」