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Japanische Klassiker mit Furigana

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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

Lesen Sie 蔦葛木曽棧 (つたかずらきそのかけはし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 335.908 Zeichen · 669 Bildschirme

Aozora Bunko

何んだつまらない。嘘なのか。嘘とあっては仕方がない。米をくれるのは止めとしよう」

クルリと米主は背を向けた。

「おっとおっと麗人族様、ちょっとちょっとお待ちください。実を申せばその玉は、確かに私奴が盗みました」

すると米主は振り返った。

「ではやはり盗んだのか」

「へいへいさようでございます」

「うんそうかうまくやったな。いや全くうまくやった。どれちょっと見せてくれ」

土彦は胡散らしく後退さった。

「そいつあどうもいけませんなあ」

「何故いけない? え、何故だ? ははあ解った、こうなんだろう。取られるとでも思うのだろう」

「ヘッヘッヘッヘッまずさようで」

「手に取って見たいと云いはしない。そこからちょっと見せてくれ」

「それならよろしゅうございます」

土彦は左手を差し出した。二つの玉が掌に寂然として載っていた。一つは青く一つは白く、胡桃ほどの大きさであった。

「ああそれか、莫迦に小さいな」

「小さな物でございます」

「そんな貧弱な小っぽけな玉で、魔法が使えようとは思われないな」軽蔑するように米主が云った。

「ところがあなた、使えますので」

「どうも俺には信じられない」

「ところがあなた、使えますので」